古今東西を巡る総合芸術表現シリーズ 世界芸術列伝 第161話 2005/05/06公開 |
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■ 2005年、みなとみらいが、裸婦画の傑作、アングルの 『トルコ風呂』で、埋められた。
「ルーヴル美術館展」が、横浜美術館で開催となり、これまで、フランス国外に出たことがないという この絵が、ポスターにフィーチャーされて貼られ、また、絵が印刷された旗が、街のあちこちに、はためいているからだ... 続き/Page
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ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
(1780-1867) トルコ風呂
108×108cm 油彩 1863年 ルーヴル美術館(仏国)
所蔵 新古典主義 |
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画家アングル。 1789年から約10年に渡った、フランス革命の終盤、ルーヴル美術館の前身の「中央美術館」を運営をしていた
画家ダヴィッドの弟子となった。 17歳ごろのことであった。
やがて、イタリア・ルネサンス期のラファエロの画風を吸収しつつ、師ダヴィッドの新古典主義を、直接的に継承する一人者と自負し、グループの発展に努めた。
アングルには、のちに ラファエロ好きになるべくの、穏やかで、落ち着いた素地が、もともとあったのだろう。 そして、ダヴィッドの、人物の外観も、その性格も、克明に表現していこうとする姿勢ととの組み合わせは、独自の作風を育んだ。
『トルコ風呂』は、晩年に描かれたもので、アングルの画業の大集成とも、言えるだろう。
手前で背中を見せる女性のように、明快なデッサンで、描き上げているのもあれば、その左側に描かれている女性たちのように、人体パーツを、独特な単純化をした上で、動きと表情をつけていっているものもある。 総じて、関節部の表現が、とてもうまい。
そして、これだけたくさんの裸体でありながら、それぞれの性格を、それとなく描き分けていることも、この作品が、裸婦画の最高傑作とも、評されている
ゆえんだろう。
堂々70点超もの、19世紀フランス絵画が やってきた「ルーヴル美術館展」。 どちらかというと、女性のほうが多い入場者であるが、歩みを止め、長らく離れない方も多く、アングルの『トルコ風呂』の前には、一段の人だかりが、できていた... 続き/Page
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(C) 柳澤 徹 トルコ 2000・11 #7
カッパドキア地方 通称:おっぱい山 写真 |
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自然の造形の不思議に、幾度となく遭遇できるのは、トルコにある、カッパドキア地方だ。
小麦色の大地に、忽然と現れた山。 同行した現地ガイドが、何も解説しないのに、走行するバス内のあちらこちらで、歓喜の声が上がり、関心が払われた。 8合目の付近には、大きな白い文字看板も立てられている。
この山が載っているガイドブックは、見かけたことがないので、希少性の価値を持つ写真と、なることだろう。 |